プリウスに乗ろう
プリウスはトヨタ自動車より1997年に販売が開始された、世界初の量産ハイブリッド専用車で現在、世界44ヶ国で販売されています。
プリウス誕生秘話
PRIUSはラテン語で「〜に先立って」という意味を持ちます。
車名の通り、時代の先頭を行く性能、デザインで人気の車です。
現在、ハイブリッドカーは一般に広く知られるほど普及していますが、開発に際しては技術者たちの測り知れない苦労や努力がありました。
プリウスの開発段階においては、21世紀の自動車として1998年か99年に発売を計画していたそうです。
しかし当時の社長である奥田氏が1997年に出せ!と言ったそうです。
と言うのも97年は京都会議が行われる年であった事もあり、これからの自動車社会にとって必須のテーマとなる環境についていち早く形にしたいという強い思いがあったそうです。
トップの決断と現場の実行力がかみ合い、軽量化や走行抵抗の低減など、色々な技術を積み重ねて従来の倍の燃費率を達成し、自動車社会に大きな革新をもたらしました。
自動車社会の未来
初代プリウスが発売される何年も前から開発はスタートしていました。
当時、まだ環境や省エネという意識が今ほど浸透していない時代に未来を見据えて新しい車作りに挑んだのです。
世界初のハイブリッド量産化と世界最高燃費を目指して開発に取り組んだエンジニアたちがいたからこそ、今こうしてハイブリッドカーが一般的になっているのです。
当時の技術者の一人が「10年後、全ての車がハイブリッドに変わる」と発言し、あいつは何を言っているんだ?と言われていたそうです。
ガソリンエンジンが搭載された自動車が発明されてたのが1886年。
以来120年以上の歴史の中で転換期を迎え、地球温暖化や石油資源枯渇という大きな問題に取り組まなければならない時代となりました。
これまで「ぶつかっても安全」であることを優先して車を開発していたメルセデス・ベンツでさえ燃費の向上やCO2排出量の削減をテーマに掲げる時代。
世界中の自動車メーカーが競い合いながらも自動車産業全体で技術を高めていくことが自動車社会の持続に必要不可欠なのです。