PRIUS MANIA ---プリウスマニア---

3代目

2009年5月に登場したのが3代目です。
グッドデザイン大賞を受賞したトライアングル・シルエットを引き続き採用し、新たにトヨタ・新MCプラットフォームを採用しました。
それによりボディサイズはわずかに大きくなり、居住性も向上しました。

3代目モデルでは、リダクション機能付THS-IIが採用され、高速域での燃費向上を目指し搭載エンジンを新世代のZR系1.8Lの2ZR-FXE型へ変更となりました。
エンジン冷却用の電動ウォーターポンプを搭載するというトヨタ車初の試みや、ベルト廃止によるフリクションロスを低減しました。

それだけでなく、レクサスRX450hに採用された排気熱再循環システムが搭載されたのも特徴に挙げられます。
これは従来捨てていた排気熱をエンジンの暖気やヒーターとして利用するというシステムで冬の時期の燃費向上に効果をもたらしました。

トランスアクスル・パワーコントロールユニット・ハイブリッドバッテリーが改良され、小型軽量化に成功し、燃費は38.0km/Lへ向上し2.4Lガソリンエンジン車並みのパワーを実現させました。

ニッケル水素電池の改良型を搭載し、コスト削減にも成功しました。
当初はリチウムイオン二次電池が採用されると予想されていましたが、安全性やコスト面の観点により変更となったようです。
これによりホンダのインサイトと低価格路線で対抗できる安価な価格設定となりました。

センターコンソールを設けたことにより、左右のウォークスルーができなくなってしまいましたが、シフトレバーをセンターコンソールに移設し、操作性が向上しました。
ハイブリッドシステムの作動状況を表示していたエレクトロマルチビジョンが廃止され、メーター内の簡易ディスプレイで表示するようになりました。

その他、新機能として以下が追加となりました。

・タッチトレーサーディスプレイ:ステアリングスイッチの触れた場所をメーターに表示。
・ムーンルーフ:後部へソーラーパネルを搭載。
・ソーラーベンチレーションシステム:ソーラーパネルで発電した電力で駐車時の車内換気を行う。
・リモートエアコンシステム:車外からスマートキーを操作しエアコンを作動させる。