初代
プロトタイプの発表から2年後の1997年、世界初となる量産ハイブリッド車として初代プリウスが誕生しました。
小型5ナンバー、4ドアセダンで、未来からやってきた車のイメージにふさわしいデザインでした。
当時としては珍しい、フロントグリルとボンネットをシームレスにつないだデザインが採用されました。
これは空気抵抗の減少のためでもあったそうです。
現行モデルにも採用されている、専用の超軽量鍛造アルミホイールを装着し空気抵抗低減のための樹脂製ホイールカバーを装着するという珍しい手法が取られています。
THS（Toyota Hybrid System）と呼ばれる駆動ユニットは、アトキンソンサイクル方式の1NZ-FXE型ガソリンエンジンと1CM型永久磁石式同期モーターを併用して動力を発生させます。
1CM型はマイナーチェンジの際に改良され、2CM型となりました。
発売当初の燃費は28.0km／Lという驚異的なものでしたが、カローラのベーシックグレードが100万円未満で販売されていた時代に215万という価格設定がされていたこともあり、大ヒットとまではいきませんでした。
インテリアの特徴として、当時話題を呼んだのがセンターメーターです。
その他にも5.8インチマルチインフォメーションディスプレイがあらかじめインテリアデザインとして盛り込まれたのも斬新でした。
その後の乗用車全般のインテリアデザインに影響を及ぼしたそうです。